カルメンマキさんが五月に61歳になった。
今も自分の存在を確かめるように精力的に歌ってる。
意味もなく街をうろついてた十代のころ、
渋谷と品川で見かけた生カルメンマキは本当カッコよかった。
歳をとることがマイナスなイメージの昨今、
あの頃から変わらずに自分らしくカッコよく歳を重ねてるマキさんを見ると、
勝負は歳をとってから、そんな気がしてる。
若いころは髪の毛一本くらいの差が
どんなふうに歳を重ていくかで、その差は天と地ほどに開いてしまう。
若さは可能性ではあるけれど、才能じゃない。
勘違いした、すぐに色褪せそうな若衆を目にするたびごとに、
厄介で面倒でカッコいい年寄りになってやろうって…そう思うんだ。