夕べから降り積もった雪を早朝から雪かき。
仕事の合間に凍結した雪をかくのは楽な作業ではない。
でも、こんな裏手の辺ぴな場所に雪でも雨でも台風でも
わざわざ来てくれるお客さんがいるので、やらないわけにはいかないもんな。
どんなときも誰かが来てくれる、気にしてくれるって幸せなこと。
人って自分のことより、誰かのためにのほうが頑張れる気がする。
してもらうことより、してあげられることのほうが喜びも大きいしね。
パオみたいな小さな店でもいろんなことが起きる。
いちばん厄介なことは人、人間関係。
小さいがゆえに人との関わりが濃くなるし、深く向き合いたいって思っているから、
些細なすれ違いが憎しみになったり、、、信じた人に裏切られたり、
突然豹変する姿に悲しくなったり、思いがけない人に助けられたり、、、
最低の気分になって放り出したくなることもある。
それでもお客さんが来てくれるから、、、
良いときも悪いときも、どんなときでも、わざわざ誰かが来てくれるのは幸せなこと。
だから、今日まで続いてきたんだろうし、明日からも続いていくんだと思う。
けして自分の力なんかじゃない。
自分以外の誰かのためにしてあげられること、それが天命なのかもしれないね。
ガチガチに凍結した雪を掻き分けながら柄にもなく、ふとそんなことを思った
凍てつく朝でした。